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【一般社団法人日本臨床カンナビノイド学会】
大麻草の最も完全性の高い全ゲノム解析の報告 CBD品種「Pink Pepper」

2025/05/23 8:16:42


2011年にマリファナ株「パープルクッシュ」のゲノム草案が完成して以来、様々な系統や品種が全ゲノム解析がされていますが、従来よりも完全性のある解析結果が報告されましたのでお知らせします。


要約
大麻草(Cannabis sativa L.)の分子研究が継続的に進展する中、より多様なゲノムデータとより正確なゲノムアセンブリの蓄積が急務となっている。本研究では、カンナビジオール(CBD)含有量の高い大麻品種『Pink Pepper』の3つのアセンブリデータについて、PacBio Single Molecule Real-Time(SMRT)技術、Illuminaシーケンシング技術、およびOxford Nanopore Technology(ONT)を用いたシーケンシング技術を用いて報告する。

このアセンブリは、大麻草の10本の染色体にスキャフォールドをアンカーし、過去のカンナビス遺伝学研究との混同を避けるため、染色体は以前の参照ゲノムに基づいてラベル付けされている。総アセンブリゲノム長は770Gbpで、GC含量は34.09%、ゲノムの77.13%が反復領域を占めている。

このアセンブリは、3つのシーケンシング技術の独自の強みを組み合わせたもので、3つの異なるBUSCOデータベースで評価された大麻ゲノムのうち、最も高い完全BUSCOスコア(97.8%~99.6%)を示した。30,459のタンパク質コード遺伝子に対するアノテーションを含むこのデータセットは、大麻草の遺伝学研究を推進するための貴重なリソースとして活用可能である。

原文
Ryu, BR., Gim, GJ., Shin, YR. et al. Chromosome-level Haploid Assembly of Cannabis sativa L. cv. Pink Pepper. Sci Data 11, 1442 (2024). https://doi.org/10.1038/s41597-024-04288-8


FileName:
ダウンロード:Cannabis sativa L. cv. Pink Pepper の染色体レベルでの単倍体アセンブリ(2024)

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